突然の人生の終焉

2006年10月4日
昨夜、クラスメートが交通事故で旅立った。

それはあまりに突然で当たり前にいる存在ほどいつもは気に留めていなかったりするもので突然居なくなると、その空間にぽっかりと虚空をつくってしまうものだった。

私は年齢的に多くの死に立ち会った。自らも死ぬ寸前だったこともある。

気持ちとしては悲しさを乗り越えて怒りがこみ上げてくる。

『馬鹿やろう…』と。

19歳の彼は無念だっただろう、やりたいことはたくさんあったろうに…彼の身になって考えるとその無念さが次々と胸をうつ。

if…ついつい考えてしまう【もしも】

生前、自分は何をしてあげれただろうか…彼の命の犠牲の果てに自分も含めクラス全体が多くのものを学ぶだろう。

私は【死】というものを幼い頃から受け入れている。
無駄に宗教に頼らず世の理を理解しようとした。

全ては無情であり必然である。

しかし人生が長いことが幸せにあらず、短くともその人生には多く
の意味があったと思う。

つまりはその人生において何を成しえたかが重要なのである。
産まれて1日で死ぬ赤ちゃんでも少しの時間、親の愛を受けられるならばそれは大きな意味をもつ。

輪廻転生、次への課題を含めて…。

現場にはまだ血痕が多く残っていた。
体の一部も全ては無くなっておらず、そこらこちらに見受けられる。その凄惨さを想像させられる。
ブレーキ痕もない、2〜30mは飛ばされたはずだ。

体もまともな形ではないはずである。

酷い仕打ちだろうが若い皆にその現実を受け止めてもらいたかった。嫌われることなどどうでもよかった。

ただ皆が命の尊さ、そして医療従事者としての誇りを持ち、よい経験としてくれたならそれが全てに勝るものだと思う。

何より彼が最後に皆に教えてくれた大事なことなのだから。

ただ人は愚かなものでもある。

せっかく覚えたこともいつかは空ろとなるだろう。

過ちを繰り返すものだ。

歴史は繰り返さず、人はそれを繰り返す。

ここまで日記に書くか迷ったりもしたがこの日記を読んでくれる人がいるならばせめてもの糧としてほしい。

せめて、彼が痛みもなく旅立ったこと、無事成仏し新しい人生を送れることを切に願うばかりである。

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